平幕宇良(25=木瀬)の三役初対戦は黒星に終わった。学生相撲出身で、同学年の関脇御嶽海に低い立ち合いから必死に押し込もうとしたが、踏ん張ろうとした右足が滑るなど、逆に押し込まれて押し倒しで敗れた。

 初顔合わせだが、アマチュア時代は1度だけ対戦した。関学大3年の時、東洋大だった御嶽海と全国選抜大会和歌山大会の個人戦決勝で当たり、突き倒しで敗れている。「あの時は85キロでしたし、それを思い出しても…。でも、今の方が強くなったと(御嶽海に)感じてもらえたら、うれしいです」。

 前日の6日目は4学年下の貴景勝に勝った。同世代、近い世代との戦いが多い。この日、2敗目を喫したが「頑張って、ついて行きたいですね。僕はあくまで挑戦者なんで」と、目先の勝ち負けにこだわっているヒマはない。

 8日目はついに横綱白鵬との取組が決まった。入門当時は、将来横綱と対戦するイメージなどは「なかったです」という。「ここまで来たんだなと思う」-。初土俵以来15場所目、ついに角界の頂点の胸を借りる時がやってきた。