大相撲の夏巡業は13日、仙台市青葉体育館で仙台巡業最終日が行われ、横綱稀勢の里(31=田子ノ浦)が2日ぶりに稽古場に姿を見せた。

 前日は横綱土俵入りだけにとどめ稽古中は静養に充てたが、この日は稽古場に姿を見せると四股、花道でのすり足や付け人相手の突き押しの動きで汗を流した。至近距離でファンがカメラを構える巡業ならではの稽古に「応援してくれる方がいる。稽古内容は部屋と変わらないけど刺激になる」。今巡業については「精神的にも平常心で終わればいい」と話した。今日14日は東日本大震災で被災した岩手・釜石市で復興土俵入りを務める。「少しでも喜んでもらえたらうれしい。横綱として全力でやります」と語った。