日本相撲協会は9日、世話人の友鵬勝尊(ゆうほう・まさたか)さん(本名・長崎勝)が虚血性心不全のため、8日に死去したと発表した。60歳だった。稽古休みの8日早朝は部屋関係者と連絡を取っていたが、昼に国技館に現れず、部屋の若い衆が東京・江東区の自宅を訪れた際、亡くなっていたという。沖縄県宮古島市出身の友鵬さんは大鵬部屋に入門し、75年夏場所初土俵。勇鵬のしこ名で最高位は幕下筆頭。91年秋場所限りで引退し、世話人として協会を支える一方、大鵬さんの右腕でもあった。

 通夜は11日午後6時、告別式は12日午後0時半から、いずれも江東区清澄の大嶽部屋で営まれる。喪主は妻智恵美(ちえみ)さん。