大相撲の関脇嘉風(35=尾車)が27日朝、歌手の相川七瀬と島根県出雲市の出雲大社を初めて参拝した。

 御朱印集めから寺社仏閣に興味を持った嘉風と、数多くの神社をめぐって書籍も出すなど「ハマり過ぎ芸能人」として知られる相川は、知人を介して知り合った。秋巡業で松江市に滞在したこの日、相川の助言もあって早朝に出雲大社を初訪問。その際「私も行こうかな」と言われて一緒に訪れた。相川の書籍「太陽と月の結び」と、相川デザインの御朱印帳を持つ嘉風は「いろいろと案内していただきました」と感謝した。

 ただ、34歳で昇進した鏡岩超えの「最年長大関を狙う」と宣言する嘉風は「特別な願い事はしていません」。以前、三重県の伊勢神宮を参拝した際に「お礼を言うところ」と聞いてから、神様の前では感謝だけ。「ここまで長く力士をできているお礼しかないです」。大分出身で、初めて関脇として凱旋(がいせん)する九州場所(11月12日初日、福岡国際センター)。向上心の塊の35歳には、相撲の神様も“恋心”を抱いてしまうほどかもしれない。【今村健人】