序ノ口デビューから無傷の21連勝中の西幕下14枚目炎鵬(23=宮城野)が、東幕下常幸龍(29=木瀬)に負けて、春場所で初土俵を踏んで以来初めて黒星がついた。

 支度部屋に戻る際の表情は硬く「負けると悔しい」と言いながらも、悔しさを隠すように苦笑いした。序ノ口からの連勝記録は歴代4位タイでストップとなった。

 常幸龍は兄弟子の十両石浦の大学の先輩ということもり、石浦からアドバイスをもらった。「左で張って右で差してくるのが多いと言われた。だから左に動いていこうと思ったけど呼び込んでしまった」と反省。左に動いて懐に入り込んだが、前に出る力が足りずに押し倒された。

 記録は止まってしまったが「これでスッキリした。軽くなった感じ」と重圧から解放された。全勝なら十両昇進の可能性があったが「これからは1つずつ白星を積み重ねたい」と気持ちを切り替えた。