唯一全勝だった横綱白鵬(32=宮城野)が、結びの一番で関脇嘉風に負けた。立ち合いが成立していないと思い力を抜くと、一気に寄り切られた。不服に思い土俵下で審判員らにアピールしたが、取り直しにはならず。ようやく土俵に上がったが、次は仁王立ちで土俵から下りず、場内は異様な雰囲気に包まれた。

 ▼幕内後半戦の山科審判長(元小結大錦)の話 白鵬は手をしっかりついて張りにもいっている。嘉風に入られてアッと思ったのでは。お手本になる人がね…。(審判部として注意するかは)3人(の審判長)で話し合って決める。

 ▼結びの一番を裁いた式守伊之助の話 (嘉風は)両手をついているし(白鵬は)張っていて立ち合っている。普通に済んだ(勝負が成立した)と思ったら横綱が土俵に上がってこなかったから待っていた。