大相撲夏場所(13日初日、東京・両国国技館)に向けた横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、両国国技館で行われた。

 自身初の2場所連続休場からの復活を目指す横綱白鵬(33=宮城野)は、小結御嶽海、新小結の遠藤を指名して17番取って16勝と圧倒した。組んで良し、離れて良しの安定感のある相撲を披露。ぶつかり稽古でも新三役の遠藤に胸を出して何度も転がして、白鵬流に祝福した。

 期待の若手を指名したことについて白鵬は「特に遠藤はお祝いだな。念願の三役だもんね」とニヤリ。足技の多様には「次から次に動いて繰り返すと、相撲勘もついてくるし、足の裏の土俵勘もついてくる」と狙いがあった。