事実上の大関昇進を決めた関脇栃ノ心(30=春日野)が28日、都内の同部屋で師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)と2人で夏場所の一夜明け会見を行った。

 栃ノ心は優勝次点の13勝2敗だった感想を聞かれて「10連勝した時に“優勝できるかな”と思ったので、残念だけど、三賞も2つもらったし」。大関昇進の手応えを感じたタイミングも「10連勝して“ここからもう少し踏ん張れば”と思った」と、10連勝が節目だったことを明かした。

 また大関という地位の印象を「本当に大変でしょう。自分の中でもっと頑張らないと、と思う。大変と思う。うれしいけど、大変」と「大変」を連発した。

 春日野親方は愛弟子について「入門してからこつこつやり続けたことが、遅咲きながら実ったと思います」と話した。

 大関昇進は30日の臨時理事会ではかられ、正式に決定する。同日の伝達式で使者を迎えて行う「口上」に注目が集まるが、ジョージア出身の栃ノ心は「親方と相談して決めます。(日本語の口上を)勉強しないと」と苦笑い。春日野親方は「あまり日本語が上手じゃないので」と笑いつつ「彼の信条を入れて、シンプルなものにしてあげたい」と話していた。