栃ノ心が小結松鳳山を豪快につり出し、3連勝だ。

 もろ差しを許したが、左上手でまわしを引くと腰を落とし、右上手もグイッ。外四つで体重141キロの相手を引っこ抜いた。「先場所と同じだね」。夏場所は初日にほぼ同じ体勢から松鳳山をつった(決まり手は寄り切り)。「相撲は良くないけど、白星が一番」。先場所の15日間から続き、験担ぎで同じとんぼ柄の浴衣を着ていることを明かし「とんぼがいいのかな?」と上機嫌だった。

 幕内後半戦の阿武松審判長(元関脇益荒雄) 栃ノ心には長く強い力士でいてほしいから(ケガを誘発しかねない)あのつりは危ないが、今あれだけつれる力士はいない。高安は勝負がつくまでは攻め続けないといけない。甘さが出て、もったいない一番だった。