8場所連続休場中の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が被災地で活力を得た。

 大相撲夏巡業の移動日となった13日、稀勢の里は横綱鶴竜(33=井筒)らとともに東日本大震災の被災地となった仙台市若林区を訪問。荒浜祈りの塔での献花、震災遺構になっている旧荒浜小訪問の後、被災者ら約300世帯が入居する復興公営住宅の荒井東市営住宅で横綱土俵入りを披露した。集まった約550人のファンから熱烈な声援を受けて「応援されて頑張らなければいけないと温かい気持ちになれた。本当にありがたい」と感激の面持ち。鶴竜も「この地域に2度と地震が来ないようにという思いで土俵入りをした」と話した。復興土俵入りは8年連続の実施となった。