大相撲の8場所連続休場中の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が5日、都内の部屋で軽めの運動で体調を整えた。稽古場に姿を現してから約2時間、四股やゴムチューブを使ったトレーニングを稽古する若い衆に時折、指導しながら行った。全体稽古終了後に、報道陣を退室させてから土俵に上がり、若い衆相手に立ち合いを確認。「だいぶ疲れていた。バランスも悪くなっていたし、バランスを考えながら」と体調面を考慮して出稽古しなかった。

秋場所(9日初日、東京・両国国技館)前の大事な時期に相撲を取らなかったが、ここまでの調整には自信を持っている。「どこが良いか悪いか分かった。自分のことを分かっているのは良い状態。ここ何場所かに比べたら全然違う」と手応え。さらに「明日に最後、相撲を取って」と取組編成会議前日の今日、秋場所出場へ体も心も仕上げる。