8場所連続休場から復活を狙う、横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、小結貴景勝を突き落としで破り、初日から2連勝を飾った。

立ち合いから防戦一方の展開。押し込まれ、いなされて前のめりになったが、俵に右足をかけて半身で受け止めてしのぐと、左のど輪をはらった流れで、前のめりに両手をつかせた。

優勝した昨年3月の春場所以来の連勝発進。場内の大歓声にも冷静さを失わず、支度部屋では「集中してやりました」と繰り返した。3日目は東前頭2枚目の豊山との初顔合わせを控えるが「またしっかり集中してやります」と、少ない言葉の中に、集中力を重視している様子をうかがわせた。