ベテランの西十両筆頭安美錦(39=伊勢ケ浜)が、東十両2枚目明生(23=立浪)をはたき込みで下して初日から3連勝した。

明生の出足に土俵際まで一気に後退したが、俵の上に右足1本で残りながらはたき込んだ。軍配は安美錦に上がったが物言いが付き、協議の結果、軍配通り安美錦の勝ちとなった。

「残っているとは思った。もしかしたら(右足の)かかとがついてるかなぐらい。負けはないと思った」と自信があった。

この日で、魁皇に並ぶ史上4位タイの通算出場1731回を達成。「魁皇関には入ったときから稽古もつけてもらって、かわいがってくれたので光栄です」と喜んだ。史上1位の大潮の1891回に対しては「架空の人物だね」と苦笑いを浮かべながらも「毎日に一生懸命やるだけです」と話した。

勝ち越せば来場所での再入幕が見える番付での3連勝。「一番一番集中しながら、稽古場でやってることを出す。我慢、我慢と大坂なおみちゃんじゃないけど、言い聞かせながらやっていこうと。考え方1つでプレーが変わる。相撲にも通じる」と、テニスの全米オープン女子シングルスで初優勝した若手の心得を参考にした。