貴乃花親方(46=元横綱)が1日、日本相撲協会を退職することが決まった。東京・両国国技館で行われた臨時理事会で、退職届と貴乃花部屋の力士8人、床山、世話人の計10人の千賀ノ浦部屋への所属先変更願について審議され、満場一致で受理され、貴乃花部屋は消滅。八角理事長(元横綱北勝海)は「残念」などと話し、これまでの功績、貢献をたたえた。貴乃花親方は何らかの形で相撲に携わりたい意向を示している。

貴乃花親方は「貴乃花後援会」のホームページを通じて1日に「皆様への感謝と、貴ノ岩への思い出」と題してコメントを投稿した。貴乃花部屋で初めて関取になった貴ノ岩が、09年九州場所で三段目優勝した際に自身が車中で号泣したことなどを明かした。他に「大相撲は不滅です。土俵は必ず日本国の遺産として遺ります」とコメント。この日は引っ越しする様子などもなく、都内にある部屋周辺は静けさに包まれた。