西十両2枚目安美錦(伊勢ケ浜)が、東十両3枚目琴勇輝(27=佐渡ケ嶽)を下して、40歳初白星を挙げた。

わずかに先に立ってきた相手に合わせることなく、低い姿勢で立ち合いはぶつかり、右を差して寄り切った。「今日は立ち遅れてもいいから自分から当たろうと。突っ込んでいかないように」と琴勇輝の立ち合いに合わせなかったことが勝因となった。

10月3日に40歳の誕生日を迎えた。97年初場所で初土俵を踏んでから21年がたったが「初日が出れば40歳だろうが18歳でもね」と白星の喜びは変わらない。

最年長関取は、再入幕を目指して奮闘中。「ここに立たせてもらっていることに感謝して、あと何回立てるか分からないから、1回1回を大事にしたい。力になっている人に感謝して白星で返したい」と感謝の気持ちを持って、これからも土俵に上がる。