連日の大関撃破だ。東前頭2枚目錦木(28=伊勢ノ海)が初日の豪栄道戦に続き、栃ノ心を上手投げで破った。力自慢の相手に力で負けなかった。

栃ノ心が1度つっかけ、2度目の立ち合い。もろ差しから巻き替えられ左四つになった。そこから寄ってくる栃ノ心を上手で振り、体を入れ替えて土俵の外へ出した。早くも“銀星”2つを獲得した。

栃ノ心とは初土俵が同じ06年春場所。昨年の初場所を制し、大きな差をつけられていた同期に快勝し「うれしいですね。(大関からの勝利は)全然違う」と言うと、自然と笑みがこぼれた。今日3日目は結びの一番で横綱戦。「お待ちかねの結び。楽しみです」。今場所は自己最高位。中卒たたき上げの28歳が、初の三役昇進へ絶好のスタートダッシュを決めた。