大相撲の横綱稀勢の里(32=田子ノ浦)が、現役引退を決断した。師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)が初場所4日目の16日、東京・江戸川区の田子ノ浦部屋で発表した。

茨城・牛久市から応援ツアーで訪れた郷土後援会の応援団長を務める石渡昇さんは「3敗してても今日勝てば、先の道が広がると思っていた。ただよく頑張った。お疲れさまとねぎらいたい」と話した。引退が報じられた時も「ウソだろ」と信じられなかったという。稀勢の里の土俵姿は見られないが、応援ツアーに申し込んだ約95人は全員が両国国技館を訪れたという。「血はつながっていないですが、家族同然」と応援は続けていく。「(角界は)新人が減ってきている。いい人材を発掘し、育て上げ、親方として大成して欲しい」と今後を期待した。