関脇貴景勝(22=千賀ノ浦)が連敗を阻止し、大関とりへ再々スタートを切った。

いまだ初日が出ていない東前頭筆頭魁聖(32=友綱)を下して4勝2敗。立ち合いから力強く踏み込み、突いて離れて絶妙な間合いを取って左からいなして送り出した。200キロ超の巨漢を相手に「体の大きさが違うので積極的にいかないと」と、迷いのない突き押しで主導権を握り、白星を手にした。

場所中の朝稽古では四股を中心に体を動かしていたが、この日の朝はぶつかり稽古やスクワットなどで、下半身に刺激を与えた。5日目に関脇玉鷲との押し相撲対決に敗れたが「毎日勝っても負けても変なことは考えない。昨日勝ったから、負けたからとか、そういう感覚で話をしたらダメ」と、険しい表情を見せた。

昇進目安は10勝以上。「自分が何で実力を上げてきたか思い出してもう少し考えたい」と原点に回帰し、連勝街道としたい。