3大関に土がつく、波乱の3日目となった。

新大関の貴景勝(22=千賀ノ浦)は、前頭筆頭の北勝富士(26=八角)に押し出され、今場所初黒星を喫した。貴景勝は2勝1敗。埼玉栄高相撲部の先輩後輩対決で先輩の意地を見せた北勝富士は1勝2敗とし「(後輩貴景勝とは)相撲教習所も一緒で切磋琢磨してやってきた。先に(大関に)上がられたのは悔しかったけど、自分は自分で頑張っていきたい。また、三役に返り咲けるよう会場を沸かせたい」と息をはずませた。

横綱鶴竜(33=井筒)は、前頭筆頭の元大関琴奨菊(35=佐渡ケ嶽)を土俵際の上手投げで下して無傷の3連勝。琴奨菊は1勝2敗。

大関豪栄道(33=境川)は、前頭2枚目の遠藤(28=追手風)に寄り切られ今場所初黒星となった。遠藤は3日目で初日が出て1勝2敗。遠藤は「しっかり自分の形になって勝ち切れたので良かった。一番一番しっかり自分の相撲を取りにいくだけです」と話した。

大関高安(29=田子ノ浦)は、小結御嶽海(26=出羽海)にはたき込まれて2敗目を喫した。2勝1敗と白星先行の御嶽海は、4日目に新大関貴景勝戦が組まれ「しっかり勝って白星につなげたい」と気合を入れ直した。

1場所での大関返り咲きを狙う関脇栃ノ心は、前頭4枚目の隠岐の海(33=八角)を寄り切って3連勝。隠岐の海は3連敗。