大相撲の新大関貴景勝(22=千賀ノ浦)が、「右膝内側側副靱帯(じんたい)損傷、右膝骨挫傷で約3週間の治療期間を要する」との診断書を提出して、夏場所9日目の20日から再休場することが決まった。

貴景勝はこの日の朝、付け人とともに都内の病院に足を運び、診断書を取りに行った。報道陣に右膝の状態について問われたが、無言を貫いた。

再休場の判断は、師匠からの説得によるものだった。貴景勝は前日8日目の取組を終えて部屋に戻り、師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と話し合った際は「痛みはありません。明日もやるつもりでいきます」と、今日9日目の出場へ意欲を示していた。師匠はそのとき一度頭を悩ませたが、午後11時30分頃に「休場しよう」と本人へ伝えた。貴景勝も「はい、分かりました」と即答したという。

千賀ノ浦親方は「(再出場は)間違ったことはなかった。本人も経験して、相撲を取って納得したのでは。(休場は)昨日の相撲を見て判断した。休場は本人も考えていたかもしれない」と話した。

貴景勝は4日目の御嶽海戦で寄り切った際に右膝を負傷し、「右膝関節内側側副靱帯(じんたい)損傷で約3週間の加療を要する」との診断書を提出し、55日目から7日目まで休場。8日目の碧山戦で再出場したが、はたき込みで敗れ3勝3敗としていた。再休場の診断書には、新たに「右膝骨挫傷」の診断結果も加わった。

11日目までに再々出場をしなければ、7月の名古屋場所はかど番で迎える。