令和最初の優勝は、西前頭8枚目の朝乃山(25=高砂)が飾った。

大関豪栄道(33=境川)を寄り切って12勝目を挙げ、結びの一番で1差で追っていた横綱鶴竜(33=井筒)が関脇栃ノ心(31=春日野)に敗れ、14日目で自身の初優勝を決めた。1場所15日制定着の49年夏場所以降では昨年初場所の栃ノ心以来、21度目の平幕V。三役経験のない力士の優勝は、61年夏場所の佐田の山以来、58年ぶりとなった。

 

◆朝乃山 英樹(あさのやま・ひでき)本名・石橋広暉。1994年3月1日、富山市生まれ。富山商から進んだ近大4年の15年に全日本選手権4強。同年に導入された三段目最下位格付け出し資格の適用を初めて受け、16年春場所で初土俵。17年春場所新十両、同年秋場所新入幕。敢闘賞2回。得意は右四つ、寄り。187㌢、177㌔。所属は高砂部屋で、同部屋からの幕内優勝は横綱朝青龍以来9年ぶり