手負いの大関高安(29=田子ノ浦)が、勝ち越しを決めた。

対大関初挑戦の東前頭4枚目明生(23=立浪)を退けた。立ち合いで右に動き、右上手は取れなかったが、押し上げて土俵際で左四つ、右上手として寄り切り。「右(上手)しっかり取れればいいと思っていた。落ちついてやれた」と振り返った。

8日目に痛めた左肘には、今でも不安が残っている様子だ。取組後の支度部屋では、2人の付け人に手を借りて左肘にアイシング。患部の回復具合を問われると「いい相撲が取れると思います」と、顔色一つ変えず返答した。