関脇御嶽海(26=出羽海)が平幕の明生を寄り切りで下し、7勝4敗とした。左下手を深く差され、相手は十分、押し相撲の自分にはきつい体勢となったが、じっくりとこらえて土俵際で体を入れ替えた。

「左四つ…。1番嫌な格好になったけど、冷静でした。相手の立ち合いも速かったけど、余裕はあった。しっかり見えてました」。

前日までは過去の合口が良かった阿炎、大栄翔に連敗。優勝戦線から後退したものの、今場所を大関取りの足がかりにするにはずるずると負けられない。「負けなくていい相手に負けてしまった。今日は落とせなかった」と年齢、番付ともに下の相手を退けた。

残り4日。「大事ですよ。まだ(横綱)2人とやってない。ちょっと(場所を)おもしろくしたいしね」。大関4人が休場した異常事態の中、存在感を見せつけるつもりだ。