東十両14枚目の朝玉勢(26=高砂)が、魁勝との新十両対決を制し、関取初白星を挙げた。

立ち合いで左を差すと、休まず攻めた。土俵際で粘られたが、すかさず右も差してもろ差しに。さらに攻め立て、最後は右だけを差しながら倒れ込んで寄り倒した。勢い余って左の額に擦り傷をつくったが、取組後は開口一番「うれしいです」と、笑顔を見せた。

初日から2連敗となったが「緊張はしていなかったと思う」と、十両土俵にも、初の15日間の取組にも、物おじはしていなかった。だからこそ、この日は一段と「立ち合いで思い切りいこうと思った」と、鋭く踏み込んで白星をつかんだ。「関取になって早く白星を、と思っていたので、ちょっとホッとした。でも、また明日から」と、喜びもつかの間で、早くも4日目の取組を見据えていた。