元横綱大鵬の孫で東幕下10枚目の納谷(19=大嶽)が、連勝で2勝2敗と星を五分に戻した。

立ち合いこそ西幕下8枚目の舛東欧の反応が早かったが、前に出て圧力をかけ続けて送り出し。立ち合いも「力いっぱい引いてくる」と、相手の特徴を把握した上でよく見て、万全を期して意図的にワンテンポ遅らせたと明かす、冷静な取り口だった。その後の攻めも「相手は大きいので、しっかり当たって前に出られた」と、手応えを口にした。

連敗発進だったが「相撲の内容はいい」と、悲観はしていなかった。取組後や取組のない日は、テレビで部屋の兄弟子の相撲や「十両以上の人は全員自分より強い」と、関取衆の相撲を見て研究を重ねている。「まだ振り出しに戻っただけ」と、残る3番へと気持ちを切らさずに話した。