大関返り咲きを目指す関脇貴景勝(23=千賀ノ浦)が玉鷲を下し2敗を守った。立ち合いから3度、頭同士でぶつかった後、中に入って押し出した。

「激しかったので、あんまり覚えてないです。相手の当たりも強いし、負けないようにと思った。前に出て勝ったのは悪くない。今日も1日、無事に終わった感じですね」。角界有数の当たりを誇る者同士のぶつかり合いを夢中で制した。

大関復帰の10勝まで、あと3勝。優勝争いも隠岐の海が敗れ、1敗は明生と2人。1差で追う。「関係ないです。毎日、一生懸命やるだけです」。緩んだ表情はかけらも見せなかった。