元横綱大鵬の孫、東幕下10枚目納谷(19=大嶽)が、7番相撲で勝ち越しを決めた。西幕下6枚目■林(25=木瀬)を突き出し。

立ち合いから突っ張って前に出る相撲で圧倒した。今場所を締めくくる快勝に「久しぶりにうれしい。土俵に上がるまではびっくりするくらい緊張しなかったけど、土俵に上がると少し緊張した。心臓が動く感じでした」と、柔らかに話した。

2連敗のスタートだったが、初日を出した3番相撲できっかけをつかんだという。「苦労して勝ち越したので、今の実力はこの辺だけど、もう少しいけるというか」。関取の座を目前としている同級生の存在が気になっている。埼玉栄高の同級生で西幕下4枚目琴手計が6番相撲を終えた時点で4勝2敗。あと1番勝てば来場所の新十両昇進は有力という状況で「手計のことは少し気になっています」とライバル心をのぞかせた。ただ、自分は自分のペースを貫く。九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)では、自身も新十両が視野に入る番付になる見込みだが「関取とか気にしない。今日みたいな気持ちで臨めればいい」と地に足をつけていた。

※■は雨かんむりに鶴