大相撲秋場所で2度目の優勝を飾った関脇御嶽海(26=出羽海)が千秋楽から一夜明けた23日、都内の同部屋で会見を行い、九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)で大関取りを狙うとあらためて宣言した。

御嶽海は「一気に決めたいですね。来場所も10勝以上という強い気持ちでやりたい」と断言した。大関昇進目安は「三役で直近3場所33勝」で、9勝した名古屋場所を“起点”とすれば、秋場所の12勝を加え、九州場所は12勝が“最低ノルマ”だ。

大関取りは、日本相撲協会審判部が“空気”を読み、是非を判断する部分がある。そのムード作りの端緒は、前日の千秋楽に自ら作った。優勝インタビューで「そろそろみなさんの期待に応えて、11月場所で決めようと思います」とぶち上げた。異例の宣言に踏み切った理由を「自然に出た部分もあるけど(大関は)狙ってる。言った方が自分にプレッシャーをかけられると思った」と明かした。

ただ12勝以上すればいいものではない。内容が問われる。その最大のポイントが横綱戦だ。優勝した昨年名古屋、秋場所は白鵬、鶴竜が休場し、対戦がなかった。横綱に勝って、という思いはあるか、と問われると「あります。横綱を倒さないと上がれないと思ってるし、倒してこそ認められるとも思っている」と話した。

白鵬、鶴竜を破って12勝以上-。九州場所は、それがミッションになる。