大相撲九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)に向けた二所ノ関一門の連合稽古が1日、福岡・大野城市の田子ノ浦部屋で行われ、大関貴景勝(23=千賀ノ浦)らが参加した。

左大胸筋を肉離れした秋場所千秋楽から40日。負傷後、初めて関取衆を相手に相撲を取った。平幕の隆の勝、輝、阿武咲と計10番を取って8勝。前日10月31日に、福岡・篠栗町の部屋で若い衆を相手に相撲を取る稽古を再開した。

鋭い踏み込みは健在で「最初はどうかと思ったけど、しっかり体が動いてくれた。左胸も痛みはない」と強調。稽古後は、稽古を見守った師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)と会話を交わし「そんなに違和感はなかった」と報告するなど、左胸の回復を印象づけた。

貴景勝の動きを間近で確認した一門の親方衆の意見はさまざまで、尾車親方(元大関琴風)は「まだまだ。あの辺(幕内下位)とやっているようでは。もう1週間あるから、これからですね」と調整のペースアップを期待し、芝田山親方(元横綱大乃国)は「(けがの影響で)相撲の取り方が変わっているわけじゃない。先場所あれだけの相撲を取っているから心配ない」と好印象を抱いた。