大相撲九州場所で43度目の優勝を果たした横綱白鵬(34=宮城野)が30日、12月1日から始まる冬巡業に向けて出発した。

この日、福岡国際センターでバスに乗り込み、関取衆や巡業部の親方衆ら約250人の協会員とともに巡業初日の開催地、福岡・直方市へ移動。計11日間の巡業へ、白鵬は「力いっぱいやるだけですね」と意気込んだ。

優勝した場所後の巡業に参加するのは、春巡業以来になる。春巡業では春場所で負傷した右上腕部を治療中だった。大きなけがなく巡業を迎え「久しぶりな気がするよね」と、上機嫌だった。

連覇を狙う来年1月の初場所(20年1月12日初日、東京・両国国技館)が、約6週間後に迫るが「まだまだ初場所の話は早いよ」と、リラックスした表情を見せた。

腰痛を理由に九州場所を全休した横綱鶴竜(34=陸奥)も巡業初日から参加するが、この日の移動用のバスには乗り込まなかった。部屋関係者によると巡業先の宿泊地に直接向かうという。大関豪栄道や、初場所で関脇に陥落する高安、栃ノ心ら9人の関取が冬巡業を初日から休場する。