大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)を5日後に控えた7日、横綱鶴竜(34=陸奥)が高熱による体調不良に見舞われていたことを明かした。この日、東京・墨田区の時津風部屋への出稽古で、三番稽古で新関脇の朝乃山を指名して10番を全勝。左前ミツを素早く取る場面が目立ち、寄りや投げなど多彩な技で圧倒したが「稽古はもうちょっとやりたかった。熱がある。昨日(6日)点滴を打った。(熱は)38度ちょっと。インフルエンザではない」と明かした。

この日の午後は、東京・明治神宮で横綱白鵬とともに奉納土俵入りを行った。通常は社殿前の石畳で行われるが、雨天のため社殿内での披露となり「新鮮だった。雨はしょうがない。雨の中でもたくさんの方がいらっしゃってくれた」と、悪天候の中で駆け付けた約200人のファンに感謝した。弟弟子の霧馬山が今場所の新入幕に伴い、初めて露払いを務めた。本場所でも務める予定で“露払いデビュー”を終えた弟弟子について「いい感じでできていた」と目を細めた。

2場所連続休場中で、初場所では6度目の優勝を果たした昨年7月の名古屋場所以来の15日間皆勤を目指す。「15日間取り切ることを意識したい。稽古をしてしっかり体をつくりたい」と話した。