新型コロナウイルスの感染拡大防止により史上初の無観客開催となった春場所で、関脇朝乃山(26=高砂)が大関貴景勝を押し倒しで破り、事実上の大関昇進を決めた。

昇進目安の「三役で3場所33勝」には1勝届かず。それでも相撲内容が評価され、日本相撲協会審判部の境川部長代理(元小結両国)が、大関昇進をはかる臨時理事会の招集を八角理事長(元横綱北勝海)に要請し、了承された。25日の臨時理事会、夏場所の番付編成会議を経て正式に決定する。

<朝乃山英樹(あさのやま・ひでき)>

◆生まれ 1994年(平6)3月1日、富山市出身。本名・石橋広暉(ひろき)。

◆入門 師匠の高砂親方(元大関朝潮)部屋付きの若松親方(元前頭朝乃若)が近大の先輩という縁もあり16年春場所、三段目最下位格(100枚目)付け出しで豊山と同期で初土俵。

◆サイズ 187センチ、177キロ。

◆家族 両親と兄、弟。全員やせ形。血液型はA。

◆好きな女性のタイプ 磯山さやか。

◆趣味 欧州サッカー観戦。アクション映画観賞。

◆夢 一軒家の購入。

◆しこ名 「山」には出身地の富山、愛称の人間山脈、富山市出身の22代横綱太刀山、富山商の故浦山英樹監督への思いが詰まる。