日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が29日、協会員の希望者を対象とした新型コロナウイルスの抗体検査の進捗(しんちょく)状況について「順調だと思う」と話した。

電話取材に応じ「抗体検査は先生方の研究材料。いろんなことが想像できる中で、1つの研究材料になるのではないかと。どこの部屋で何人(に抗体が検出された)ということではなく、それを皆さん方にお伝えする、専門家がどう見るのかということ」と、抗体検査の意義を説明。検査の結果については「どの部屋で何人というようなことは外には一切公表しない、個人情報なので。先生方にお任せというしかない」とした。

無観客開催を目指す7月場所(19日初日、東京・両国国技館)まで2カ月弱。政府の指針では、イベントの入場者の上限を7月10日以降では5000人、または収容人数の半数以内に拡大としている。芝田山広報部長は「お客の話は何も出ていない」と話す。「とにかく野球が6月19日からということで、我々は3月にやった。今度は反対に他のスポーツの状況を見据えながらやっていく。政府の方針はいいが、今日も再び感染者が増えているでしょう。今はまだそういうことを言える状況じゃない。お客さんを入れられるに越したことはないけれど、まずは無観客で開催するというのが一つの大きな目標です」と、慎重な姿勢を示した。