日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)が、7日目から突然休場した前頭阿炎(錣山)について「さんざん何回もやらかして、世の中がどんな状況か考えてほしい。子どもじゃないんだから分かるだろう」と怒気を込めた。

阿炎はこの日の幕内土俵入りに姿を現さず、突然7日目からの休場が発表された。NHK大相撲中継で向正面の解説を務めた師匠の錣山親方(元関脇寺尾)は「数人のお客様と会食に行ったため。大事を取って休場することになった」と説明。日本相撲協会が場所前、協会員に対して不要不急の外出を自粛するよう求めていた中での行動だった。芝田山広報部長によると、阿炎は26日以降に新型コロナウイルスの抗原検査、PCR検査を受けさせる予定で、その間は休場させる。休場理由については「病気休場と出す」と説明した。

阿炎は昨年11月にはSNSに十両若元春の手足をテープで縛った“悪ふざけ”動画を投稿。ネット上で批判され、協会に反省文を提出するなどファンの信頼を失っていた。

阿炎は会食の事実を認め、今は自宅で隔離されている。同広報部長は「みんな我慢しているのに。こないだの研修会では『寝てた』とかあった。散々やっている。自分らの城を守る気持ちでやらないといけない。自分らがどこで生活しているのか考えてやらないといけない」と話した。