元横綱大鵬の孫、西幕下納谷(20=大嶽)が6番相撲に臨み、3場所連続の勝ち越しを決めた。

東幕下5枚目琴太豪を立ち合いから突き放し、二の矢の攻めも強烈だった。体勢を立て直す時間を与えずに押し出して4勝目。「調子はめちゃくちゃいい。いい相撲を取れて良かった」。幕下上位に定着して約1年になる大器は、確かな手応えを感じている。

今場所も同じ一門で、埼玉栄高の先輩でもある大関貴景勝の付け人を務めている。今場所初黒星を喫した3番相撲の後には、大関から「お前の相撲は取れているから、気にするな」と声をかけてもらった。

今場所最後の一番で星を伸ばせば、新十両昇進も近づく。「自分の相撲を変えず取ろうと思っている。自分ではだいぶ前から、勝てる力はあると思っていた」。積み重ねてきた自信を胸に7番相撲に臨む。