東前頭14枚目翔猿が、106年ぶりの新入幕優勝へ、また1歩近づいた。

2敗でトップを並走していた若隆景との一番。立ち合いで変化気味に動かれたが、慌てることなくついていった。互いに下から起こそうとする中で、土俵際に追い込まれたが、若隆景の手を手繰るようにしてはたき込んだ。

白星は2桁に到達。優勝争いもトップを守り、1914年(大3)夏場所での東前頭14枚目の両国以来106年ぶりの新入幕優勝へ突き進む。13日目は、隆の勝と対戦する。

大関貴景勝は、遠藤の休場による不戦勝で2敗のまま。11日目の宝富士戦では、勝った際に首から右肩付近がけいれんするような動きがあり、本人は何事もなかったことを強調していたが、優勝争いに向けて体調を整える機会となった。関脇正代も、宝富士を下して2敗を死守。13日目には2敗同士の貴景勝と正代が対戦する。

大関朝乃山は、大栄翔を下して3敗を守った。阿武咲、若隆景とともに、2敗勢を追いかける。