大相撲の正代(28=時津風)の大関昇進伝達式が行われた30日、昇進伝達式を体調不良で欠席した師匠の時津風親方(元前頭時津海)の状況について、おかみさんの坂本美由紀さん(49)が説明した。「昨日、急に腹痛を訴えました。昼までは元気だったのですが、午後2時ごろに胃が痛いと言って、どんどんひどくなった。以前に盲腸を散らしていたので盲腸かと思ったのですが、検査をしたところ、石が十二指腸まで動いて引っかかっていて、膵臓(すいぞう)が炎症を起こしていました」と明かした。

29日の夜10時半ごろに内視鏡手術を受け、医師からは「明日まで放置していたら大変だった。重篤な状況」と言われたという。「(時津風親方は)どうしても(伝達式に)行きたいと言っていたのですが、先生の方から危険な状況と言われました」と話した。

昇進伝達式に師匠代理で出席した部屋付きの枝川親方(元前頭蒼樹山)は、29日の午後8時ごろに、急きょ昇進伝達式に参加する準備に入ったという。この日の昇進伝達式を終えて「緊張した。大変うれしいことだが、急だったので。参加させていただいたことはありがたかった」と振り返った。