大相撲の正代(28=時津風)が大関昇進を果たした30日、東農大の後輩でもある前頭豊山(27=時津風)が、兄弟子の快挙に刺激を受けた。「正代関が大関に上がったから頑張ろうではなく、自分としてもこれからもしっかり頑張っていきたい。道しるべをつくってくれたと思うので稽古をしていくだけ」と奮起を誓った。西前頭4枚目だった秋場所は、右足首を痛めて2勝5敗で迎えた8日目から途中休場。「けがは順調に回復しています。徐々に稽古をやっていきたい」と休場明けとなる来場所に向けて意気込んだ。

恩師で東農大相撲部の安井和男監督は「大学としてもうれしい限りです」と、同校出身では初の優勝力士となった正代を祝福した。今後は綱とりへの期待も高まる。安井監督は「今はまだ自分のことで精いっぱいだと思うけど、これまで通り元気のあふれる相撲をとっていってもらいたい。負けることを怖がらず、はつらつと取っていってもらいたい」とエールを送った。