日本相撲協会は31日、西前頭2枚目若隆景(26=荒汐)が新型コロナウイルスに感染したことを発表した。協会によると若隆景は31日に体調不良のため医療機関を受診し、陽性が判明した。行動履歴から他の部屋の力士らとの接触は確認されていないという。

芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると「38度以上の発熱とのどの痛みがあった」という。同部屋には若隆景の兄、十両若元春らが所属。力士ら部屋関係者、若隆景の家族はこの日から順次PCR検査を受ける予定。

初場所(来年1月10日初日、東京・両国国技館)まで2週間を切った中で、新たな部屋で感染者が判明した。同広報部長は「本場所がどうなるか、今のところは何とも言えない。どれくらいの重さなのかも分からない。弟子の検査も結果が出たらお知らせする。どのくらいの程度での感染なのか。湊親方みたいに1人で収まり大したことないかもしれない。状況がまたかたまってくれば、判断となる」と話した。

角界では4月に高田川部屋、9月に玉ノ井部屋で集団感染が発生し、今月11日には立浪部屋でもクラスターが起こったことが判明した。