大関朝乃山(26=高砂)が、かど番脱出に王手をかけた。

平幕の玉鷲を盤石の寄りで下した。のど輪にも構わず前に出ると、左に逃れる相手から右を差し込み、左上手も取った。7勝3敗と白星を伸ばし「しっかり踏み込めたので、のど輪も耐えられた。しっかり相手をよく見て攻めることができた」と振り返った。

日に日に相撲内容も充実しているという指摘には「手応えというより、自分の相撲を取り切れれば次の日につながると思っている」と控えめに話した。

3敗はまだまだ優勝圏内。大関貴景勝の休場により、看板力士としての期待も大きくなるが「考えれば考えるほど硬くなる。1日一番でいけば結果はついてくると思う」と自らに言い聞かせた。