東前頭2枚目北勝富士(28=八角)が、西前頭10枚目竜電を寄り切りで下して2桁に王手をかけた。

立ち合いすぐにもろ差しを許したが、右前みつを引きながら体を密着させて、力で寄り切った。「土俵際まで攻めることができたので、投げと勇み足に気をつけながら丁寧にいった」と振り返った。

8日目の志摩ノ海戦で、相撲内容は明らかに北勝富士の勝ちだったが、まさかの「勇み足」で黒星を喫していた。連勝は4で止まり、12日目まで白星と黒星が交互に並んだ。「あれ(勇み足)でリズムが崩れた。相撲の難しさと面白さだと思う」と15日間戦い抜く難しさを口にした。

三役復帰へ前進する9勝目を挙げた。復帰できるかは周りの成績次第。「明日いい形で締められるように頑張りたい。集中して締めたい」と2桁勝利へ意気込んだ。