大相撲夏場所(5月9日初日、東京・両国国技館)に向けた合同稽古が19日、両国国技館内の相撲教習所で始まり、大関正代(29=時津風)らが参加した。

正代はこの日、朝乃山と大関同士の三番稽古を行った。ほとんどが右四つで胸が合う展開で、15番取って3勝12敗。立ち合いの当たりは互角だったが、朝乃山に左上手を許すと圧倒された。「立ち合いの圧力」をテーマに臨んだ合同稽古初日。「ちょっと一方的な相撲が多かった。立ち合いはちゃんとぶつけられていたと思うけど、そこからの足が出なくなるというか、組み止められているので、もっともっと足が出るようにしないといけない」と振り返った。

大関在位3場所目となった春場所は、7勝8敗と負け越した。夏場所は1月の初場所以来2度目のかど番となるが「いろいろ考えても仕方ないので、とりあえずできることをやって。思い切り場所に合わせていけたらいいかな」と前を向く。

今回の合同稽古は他に小結御嶽海、平幕の阿武咲、春場所で2桁白星を挙げた平幕の若隆景、明生らが参加している。合同稽古は22日までの計4日間行われ、正代も皆勤する予定。「(夏場所で対戦する力士が)何人かいる。そのあたりとできたら」と、朝乃山以外とも相撲を取る意向を示した。

合同稽古は横綱白鵬、大関貴景勝が不在で、参加力士の中で最高位は正代、朝乃山の2大関。幕内力士は他に御嶽海、阿武咲、若隆景、明生、逸ノ城、十両では石浦、若元春、矢後、錦木が参加した。