中日を折り返して後半戦に突入する夏場所は、いきなり優勝争いを占う一番が組まれた。

初日から8連勝で単独首位を走る大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)と、2敗の関脇高安(31=田子ノ浦)が対戦する。照ノ富士にとって高安は“天敵”。過去7勝12敗で、幕内復帰を果たした昨年7月場所から4連敗中と合い口が悪い。先場所は高安がもろ差しから何度も下手で振って揺さぶり、力強く寄り切った。

今場所で大関に返り咲いた照ノ富士は、初日から危なげない内容で白星を重ねている。大関復帰場所で優勝すれば昭和以降初めて。今場所を起点にして、来場所で綱とりに挑戦したい。

照ノ富士が勝てば高安は3敗となり、優勝争いから大きく後退する。高安は悲願の初優勝に向けて引きずり下ろしたい。