綱とりに挑戦する大関照ノ富士(29=伊勢ケ浜)が、関脇高安を寄り切って初日から無傷の14連勝を飾った。場所後の横綱昇進は確実の情勢となった。 大関正代を退けた横綱白鵬も初日から14連勝。千秋楽は12年名古屋場所以来9年ぶりとなる、全勝同士の相星決戦となった。 高安は7勝5敗2休となり、千秋楽で勝ち越しを懸けることになった。関脇御嶽海は初顔の豊昇龍を下して8勝目。勝ち越し決定となった。 平幕ではベテランの玉鷲、23歳の琴ノ若が11勝目を挙げた。玉鷲はこの日で04年初場所の初土俵から1360回目の出場。通算連続出場で元関脇寺尾(現錣山親方)を抜き、単独の歴代6位となった。 21場所ぶりに幕内復帰した宇良は、今場所初めて幕内後半戦に登場して新小結の明生を撃破した。明生は7勝7敗となり、千秋楽で新三役勝ち越しを目指す。


14日目の取組模様を写真で振り返ります。

大相撲名古屋場所 全取組結果


幕内


白鵬(14勝0敗)浴びせ倒し正代(7勝7敗)
土俵いっぱいまで下がり正代(右)との一番に臨む白鵬(撮影・小沢裕)
土俵いっぱいまで下がり正代(右)との一番に臨む白鵬(撮影・小沢裕)
立ち合いで互いに相手の出方をうかがう正代(右)と白鵬(撮影・小沢裕)
立ち合いで互いに相手の出方をうかがう正代(右)と白鵬(撮影・小沢裕)
正代(右)に頭突きを見舞う白鵬(撮影・小沢裕)
正代(右)に頭突きを見舞う白鵬(撮影・小沢裕)
正代(右)に張り手を浴びせる白鵬(撮影・小沢裕)
正代(右)に張り手を浴びせる白鵬(撮影・小沢裕)
正代(右)を浴びせ倒しで破る白鵬(撮影・小沢裕)
正代(右)を浴びせ倒しで破る白鵬(撮影・小沢裕)
大相撲名古屋場所14日目 白鵬(右)が正代を浴びせ倒しで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 白鵬(右)が正代を浴びせ倒しで破る(撮影・森本幸一)

照ノ富士(14勝0敗)寄り切り高安(7勝5敗2休)
大相撲名古屋場所14日目 照ノ富士(奥)が高安を寄りきりで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 照ノ富士(奥)が高安を寄りきりで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 照ノ富士(奥)が高安を寄りきりで破る(土俵下は白鵬)(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 照ノ富士(奥)が高安を寄りきりで破る(土俵下は白鵬)(撮影・森本幸一)
照ノ富士は高安(右)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
照ノ富士は高安(右)を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

豊昇龍(9勝5敗)寄り切り御嶽海(8勝6敗)

☆御嶽海「しっかり相手を見て、自分の相撲がとれたと思います。(勝ち越しも)本当は10番勝ちたかった。何とか勝ち越せた感じで課題はあります」

大相撲名古屋場所14日目 御嶽海(左)が豊昇龍を激しく突く(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 御嶽海(左)が豊昇龍を激しく突く(撮影・森本幸一)
御嶽海(手前)は豊昇龍を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
御嶽海(手前)は豊昇龍を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

宇良(9勝5敗)寄り切り明生(7勝7敗)
大相撲名古屋場所14日目 宇良(左)が明生の突き押しで大きくのけぞる(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 宇良(左)が明生の突き押しで大きくのけぞる(撮影・森本幸一)
明生(左)の攻めを土俵際でこらえる宇良(撮影・小沢裕)
明生(左)の攻めを土俵際でこらえる宇良(撮影・小沢裕)
宇良(左)は寄り切りで明生を破る(撮影・小沢裕)
宇良(左)は寄り切りで明生を破る(撮影・小沢裕)

若隆景(4勝10敗)突き出し千代大龍(4勝10敗)
大相撲名古屋場所14日目 千代大龍(右)が若隆景を突き出しで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 千代大龍(右)が若隆景を突き出しで破る(撮影・森本幸一)

碧山(6勝8敗)叩き込み大栄翔(4勝10敗)
大相撲名古屋場所14日目 碧山(左)が大栄翔をはたき込みで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 碧山(左)が大栄翔をはたき込みで破る(撮影・森本幸一)

霧馬山(8勝6敗)寄り切り逸ノ城(9勝5敗)

☆逸ノ城「前に攻めて攻めて圧力をかけてよかったと思います。(三役復帰の可能性も)とにかく明日、しっかり勝って2桁(勝利)で終わりたい」

大相撲名古屋場所14日目 逸ノ城(右)が霧馬山を寄りきりで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 逸ノ城(右)が霧馬山を寄りきりで破る(撮影・森本幸一)

隆の勝(7勝7敗)寄り切り英乃海(6勝8敗)

★英乃海「差したかったけど強かったです。(千秋楽は)自分の相撲をとれればいいと思います」

大相撲名古屋場所14日目 隆の勝(右)が英乃海を寄りきりで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 隆の勝(右)が英乃海を寄りきりで破る(撮影・森本幸一)

妙義龍(4勝10敗)叩き込み翔猿(3勝11敗)
大相撲名古屋場所14日目 妙義龍(奥)が翔猿をはたき込みで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 妙義龍(奥)が翔猿をはたき込みで破る(撮影・森本幸一)

北勝富士(8勝6敗)押し倒し玉鷲(11勝3敗)

☆玉鷲(歴代6位の通算1360回連続出場)それには全然。現役中にはあまり感じない。辞めてから『よかった』と感じると思う。まだ若手に負けたくない。現役で自分の相撲をとっていきたい」

玉鷲(左)は北勝富士を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)
玉鷲(左)は北勝富士を押し倒しで破る(撮影・小沢裕)

琴恵光(2勝12敗)叩き込み千代丸(6勝8敗)

☆千代丸「突いて前に出る相撲がとれていないんで成績も悪い。前に出る相撲がもっととれるよう、稽古しないといけない」

大相撲名古屋場所14日目 千代丸(右)が琴恵光をはたき込みで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 千代丸(右)が琴恵光をはたき込みで破る(撮影・森本幸一)

隠岐の海(5勝9敗)押し出し(7勝7敗)

☆輝「しっかりついていけてよかったです。(7勝7敗に)ここまできたら最後、悔いのないよう1番をとりたい。最後に盛り返してこれたのは自分の中で成長につながる」

輝(左)は隠岐の海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)
輝(左)は隠岐の海を押し出しで破る(撮影・小沢裕)

阿武咲(6勝8敗)寄り切り千代ノ皇(7勝7敗)

☆阿武咲「思い通りの相撲が取れた。(千代ノ皇とは幕内では初顔だが)十両では何回もやっている相手。気負わず、自分の相撲を取りきることに集中した」

阿武咲(左)は千代ノ皇を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
阿武咲(左)は千代ノ皇を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

石浦(8勝6敗)上手投げ千代翔馬(8勝6敗)

☆千代翔馬(王手から2連敗後の勝ち越し)この3日、勝ち越しがかかって相撲が硬かった。考えてしまった。勝ててよかった」

★石浦「『よし』と思ったところで投げられて、ついていけなかった。立ち合いも悪くないが、タイミングよく決まってしまった。(今場所は)今の宿舎にサウナがついているので、サウナに入って(体調を)整えている。2日に1回。今日も入ります。水風呂も氷をがっちり入れている。他の部屋に比べて恵まれた宿舎だと思う」

千代翔馬(左)は石浦を上手投げで破る(撮影・小沢裕)
千代翔馬(左)は石浦を上手投げで破る(撮影・小沢裕)

宝富士(8勝6敗)寄り切り琴ノ若(11勝3敗)

☆琴ノ若「体勢が悪かったんで、ほめられた相撲ではなかったが、あわてず相撲をとれたのがよかった。(自己最多11勝目も)星数は意識せず、1日一番に臨めていると思う」

琴ノ若(左)は寄り切りで宝富士を破る(撮影・小沢裕)
琴ノ若(左)は寄り切りで宝富士を破る(撮影・小沢裕)

千代の国(7勝7敗)上手投げ志摩ノ海(8勝6敗)

☆志摩ノ海(勝ち越しに)よかったと思います。自分から先に攻めようというのはありました。(千秋楽は)次の場所につながるよう、自分の相撲をとりきって終わりたいと思います」

志摩ノ海(右)は千代の国を上手投げで破る(撮影・小沢裕)
志摩ノ海(右)は千代の国を上手投げで破る(撮影・小沢裕)

剣翔(8勝6敗)小手投げ照強(8勝6敗)
大相撲名古屋場所14日目 剣翔(左)が照強を小手投げで破る(撮影・森本幸一)
大相撲名古屋場所14日目 剣翔(左)が照強を小手投げで破る(撮影・森本幸一)

魁聖(6勝8敗)掬い投げ徳勝龍(6勝8敗)

☆徳勝龍「左上手は取られたけど、右は差されないようにだけ意識して我慢できたと思います。負け越しは決まっているけど関係なく、15日間しっかりやらないとですね」

徳勝龍は魁聖(右)をすくい投げで破る(撮影・小沢裕)
徳勝龍は魁聖(右)をすくい投げで破る(撮影・小沢裕)

栃ノ心(6勝8敗)寄り切り一山本(7勝7敗)

★一山本「差させないよう意識していたが、ささってしまった。まだまだですね。明日最後なんで。勝てば勝ち越し、負ければ負け越し。分かりやすい状況なんで一生懸命頑張ります」

栃ノ心(右)は一山本を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)
栃ノ心(右)は一山本を寄り切りで破る(撮影・小沢裕)

大奄美(4勝10敗)寄り切り若元春(7勝7敗)
大奄美(左)は寄り切りで若元春を破る(撮影・小沢裕)
大奄美(左)は寄り切りで若元春を破る(撮影・小沢裕)