単独首位に立つ横綱照ノ富士が敗れ、優勝争いが混戦模様となってきた。立ち合いで明生の強烈な当たりを受けて上体が浮き上がり、もろ差しを許して不利な体勢に。小手に振ったが不発となり、下手投げに屈して2敗目を喫した。単独首位は依然として変わらないが、3敗で1差の後続に平幕4人。4敗で2差には大関貴景勝や正代4人がいる。

照ノ富士を1差で追いかける3敗勢は、平幕の阿武咲、隠岐の海、遠藤、妙義龍の4人。阿武咲は、3敗同士の対決となった関脇御嶽海を、立ち合いから一気の相撲で快勝。遠藤は土俵際の逆転のはたき込みで隆の勝を破り、隠岐の海は土俵中央で四つに組み合う我慢の相撲を制した。妙義龍は唯一の2敗だったが、輝に敗れて3敗に後退した。

照ノ富士を2差で追いかける4敗勢は、大関正代、大関貴景勝、関脇御嶽海、平幕の千代の国の4人。貴景勝は宝富士を押し出しで下して勝ち越しを決め、かど番から脱出した。初日から3連敗するなど苦しんだものの、かど番脱出、そして優勝戦線に浮上してきた。正代は小結逸ノ城に、御嶽海は阿武咲に、千代の国は栃ノ心に負けて4敗に後退した。しかし、結びの一番で照ノ富士が負けて2敗に後退したことで、4敗勢にも十分、優勝の可能性が出てきた。