日本相撲協会は1日、大相撲九州場所(14日初日、福岡国際センター)の新番付を発表した。

現役力士の今場所達成可能な歴代10傑入りなどの記録は以下の通り(在位したことで達成済みも含む)。

【通算勝利数】

名古屋場所で全勝優勝した横綱白鵬(現間垣親方)が「1187」の歴代トップの大記録を打ち立てて引退。歴代2位の元大関魁皇(現浅香山親方)の1047勝、同3位の元横綱千代の富士(先代九重親方)の1045勝までが「1000勝超え」を挙げ大相撲史に偉大なしこ名を残している。現役1位は玉鷲(36=片男波)の697勝。歴代10位で860勝の元関脇寺尾(現錣山親方)までは、あと163勝で、歴代10傑入りは苦しいか…。ちなみに現役2位は、西序二段59枚目の51歳力士・華吹(立浪)の680勝。単純比較は出来ないが、元横綱朝青龍の669勝を11、上回る立派な記録だ。先場所は4勝3敗で勝ち越し番付を42枚アップ。まだまだベテラン健在だ。

【幕内在位場所数】

白鵬が歴代単独2位の103場所でピリオドを打った。歴代1位の元大関魁皇の107場所まで、あと4場所だったが、こちらは歴代2位にとどまった。なお白鵬の、新入幕からの幕内連続在位は、史上初の100場所を超える大記録となっている(103場所に更新)。

【幕内出場回数】

白鵬が歴代8位の1282回でストップ。あと1日だけでも土俵を務めていれば、歴代7位の元関脇安芸乃島(現高田川親方)の1283回に並んでいた。現役1位は玉鷲の1080回。なお歴代1位は、元関脇旭天鵬(現友綱親方)の1470回。

【幕内勝利数】

白鵬が1093勝で、2位の魁皇に214勝もの差をつけ歴代トップのまま、土俵生活にピリオドを打った。現役1位は玉鷲の514勝、2位は栃ノ心(33=春日野)の507勝。

【通算連続出場】

初土俵以来、無休の「鉄人記録」。歴代5位に1376回の玉鷲が入っている。04年春場所の序ノ口デビューから足かけ18年の「皆勤賞」だ。歴代4位の元関脇高見山(元東関親方)まで49回。並ぶには3場所と4回が必要で、このまま出場し続ければ来年5月の夏場所で到達できる。ちなみに1位は元関脇青葉城の1630回。

【金星獲得】

現役力士で歴代10傑(10位は9個で元大関三根山ら5人)入りは不在。8個で現役トップの逸ノ城は三役のため金星のチャンスはなく、7個で現役2位で並ぶ遠藤と北勝富士は、対戦があっても1人横綱の照ノ富士戦だけで、今場所の10傑入りのチャンスはなし。今場所以降、横綱が増えるなり、1個ずつ積み重ねるなりして、10傑入りを目指すことになる。ちなみに金星獲得歴代1位は安芸乃島の16個。