来年1月の大相撲初場所(9日初日、東京・両国国技館)で2場所連続の2桁白星を目指す関脇御嶽海(29=出羽海)が“打倒照ノ富士”を誓った。28日、都内の部屋での稽古後に報道陣の電話取材に応じた。11月の九州場所で関脇として11勝。大関とりの足固めを期す初場所では、19年秋場所以来の優勝への意欲も示すが「優勝したいですけど、ちょっと横綱が強過ぎちゃう。そこが問題」と、横綱照ノ富士(30=伊勢ケ浜)の存在をカギに挙げた。

照ノ富士には昨年秋場所の白星を最後に7連敗中で、決まり手は全て寄り切り。外四つを許し、なすすべなく土俵を割る展開が目立っている。「(対策は)毎回変えているけど、なかなかフィットしない。大栄翔関の突き押しを残したのは何なんだろうなとか。これ残したら(他に手段は)何あるの? みたいな。いろいろ考えさせられるので、ちょっとフィットするものを早く見つけて、一番くらい勝ちたいですよね」と話した。

25日に誕生日を迎え、部屋の力士から祝福を受けた。「付け人たちがプレゼントとかケーキをくれて、(バースデーソングを)歌ってくれました」。20代最後の年。これまで以上に体のケアを入念に行う。「元気よく相撲取れるのは20代までだと思う。30代になればどうしても体、今もケアしているけど、絶対20代よりは落ちる。それをちょっとでも遅らせるために最後の20代、しっかり稽古しないとなって感じですね」。念願の大関昇進に向けて、まだまだ老け込むつもりはない。