幕下は東35枚目の西川(23=境川)が、三役経験者の竜電を引き落として各段を通じて初の優勝を飾った。

「(相手は)元幕内なんで変化とかは考えず、しっかり当たってから相撲をとろうと。まわしを取られたくなかった。引いてしまったが勝ててよかった」

中央大相撲部出身。昨年春場所、三段目100枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。順調に勝ち星を重ねて地位を上げてきたが、優勝には縁遠かった。「三段目の時はまげをつかんで優勝できなかったので、素直にうれしいです」と表情をほころばせた。

先場所は稽古中に首を痛めて5番相撲から休場した。負担をかけないよう、突き押し相撲に磨きをかけて優勝を勝ち取った。

来場所は幕下1桁まで上がることが濃厚。「関取を狙える位置にいくと思うんで、しっかり稽古して関取になろうかなと思っています」と意欲的に言った。