西三段目81枚目の向中野(19=宮城野)が、7戦全勝同士となった東三段目19枚目の長内(22=高砂)との優勝決定戦を制して、初の三段目優勝を果たした。

立ち合いから押し込んで、電車道の攻め。「強く当たる気持ちで、緊張しやすいのでひとつだけに絞って、あまり変なことを考えずに当たった。三段目では味わえないような観客がいて余計に緊張した」と重圧に打ち勝った。

元中学横綱で、鳥取城北高でも2年時に個人で全国準優勝、国体では団体優勝を飾った。昨年夏場所が初土俵で、各段優勝は初めて。21年の目標は関取昇進で「押し相撲が得意なので、押し相撲を貫いて皆さんに応援してもらえるような力士になりたい」と話した。