大相撲の元前頭青狼のアムガー・ウヌボルド氏(34)が20日、都内のホテルで、自身の断髪式を行った。

20年7月に現役を引退し、新型コロナ感染拡大などにより、ようやくの開催。現役中の師匠だった錣山親方(元関脇寺尾)や同郷出身の鶴竜親方(元横綱)ら約170人が出席。最後は錣山親方に止めばさみを入れてもらった。

昨年6月から出身のモンゴル・ウランバートル市で、社長として石こうを扱う会社を経営しているという。05年名古屋場所で初土俵を踏み、最高位は16年夏場所の西前頭14枚目で幕内在位は3場所。15年間、角界でライバル達としのぎを削り合ってきただけに「他の会社の方々からは相撲をやっていたということで信じてくれるみたいなところはある」と信頼を得る事が多いという。最近は日本の企業と連携したビジネスを開始するなど、経営は順調なようだ。

現役時代から約40キロ体重が減少したといい、現在は107キロとスリムになった。まげに別れを告げた後は、さっぱりとした短髪に整髪。今後の人生については「モンゴルで1番の会社にしたい」と話すなど、すっかり社長の顔になっていた。